ファイナンシャルプランナーブログblog
自動車保険について考える【人身傷害交通乗用具事故特約について】
2026年2月01日
- 2026年1月、鳥取地方裁判所で、無保険の高齢ドライバーによる重大な交通事故に対し、実刑判決が言い渡されました。
この事故では、小学生の男の子が車にはねられ、重い後遺症が残り、今後は一生介護が必要な状態となっています。
しかし、加害者は任意保険だけでなく、自賠責保険にも加入していませんでした。
そのため、被害に遭ったにもかかわらず、十分な補償を受けることができず、ご両親は深い失意の中に置かれています。
本来、交通事故の被害者は、加害者側の保険から補償を受けられるはずです。
ところが近年、外国人ドライバーの増加などを背景に、無保険車両のリスクは決して他人事ではなくなっています。
実際に、当社の社員が外国人の方へ任意保険の加入を勧めた際、
「お金がない」という理由で断られたケースもありました。
つまりこれからは、
「相手がきちんと保険に入っていること」を前提に考えるのではなく、
万一に備えて自分自身で身を守る必要がある時代になってきているのです。
車に乗っていない時の事故にも目を向けましょう
交通事故というと、「自動車に乗っている時」を想像される方が多いかもしれません。
しかし実際には、次のような場面でも大きな事故は起こります。
① 自転車や原付、電車、バス、エスカレーターなど、他の交通用具に搭乗中の事故
② 歩行中に、自動車や自転車などの交通用具と接触する事故
もしこのような事故に遭い、相手が無保険だった場合、
治療費や休業による収入減、将来の生活費まで自己負担になってしまう可能性があります。
そこで知っておきたいのが、
**自動車保険の人身傷害保険に付けられる「人身傷害交通乗用具事故特約」**です。
この特約に加入しておくことで、
• 自転車や公共交通機関に乗っている時の事故
• エスカレーターや駅構内での事故
• 歩行中に車や自転車と接触した事故
といったケースでも、過失割合に関係なく、実際の損害額に基づいた補償を受けることができます。
「相手が無保険だったから補償されない」
そんな理不尽な事態に備えるための、大切な補償です。
なお、自動車保険の内容や割引状況によって異なりますが、
この特約の保険料は、年間でおおむね3,000円~8,000円程度が一般的です。
当社で実際に見積もったケースでは、割引が適用され、年間3,000円程度で加入できる内容となっていました。
万一の事故で生活が大きく変わってしまうリスクを考えると、
比較的負担の少ない保険料と言えるのではないでしょうか。
事故は、いつ・どこで起こるか分かりません。
そして残念ながら、加害者が必ずしも保険に加入しているとは限らない時代になっています。
一度ご自身の自動車保険に、この特約が付いているか、ご確認ください。
ご不安な方は、いつでも弊社までお問合せください。
―― エル・エルパートナーズ 代表 永井 良
